群馬中央中学校「平成28年度第一回PTAセミナー」

開催日時 6月30日(木)
演題 『成功のために』
講師 BCリーグ 武蔵ヒートベアーズ副社長 五十嵐 章人 氏

五十嵐氏は前橋商業高校野球部出身、社会人野球、プロ野球の選手生活の後、解説者、評論家、コーチ、監督を経て、現在は(株)埼玉県民球団“武蔵ヒートベアーズ”の副社長として経営側にいらっしゃいます。
NBL時代にロッテ、オリックス、近鉄と三球団を経験し、それぞれの監督によって試合に出してもらえる基準が違うこと、試合に出るためにはチームの状況に合わせた自己アピールの必要性、仕事をしてお金をいただくプロの野球選手としての心がまえを意識するようになったそうです。
NBL全ポジションでの出場(史上二人目)、NBL全打順本塁打(史上六人目) という素晴らしい記録は、あきらめずに努力してきたことに加え、小さいこだわりを捨て「チームの優勝のために」「応援してくれるファンのために」という“プロ”野球選手としてのプライドのもと、監督の要望に応えられるよう自ら創意工夫した練習に打ち込み、その都度アピールしてきた証だと感じました。
野球におけるポジションのみならず、選手、指導者、経営者として多岐にわたる経験に裏打ちされた言葉の一つひとつに説得力があり、具体的でわかりやすい例を挙げながら「必死に練習しても結果に結びつかないこともある」「報われない努力はあっても、無駄な努力はない」「3K(考える・感じる・行動する)をしながら助言をもらって成長していこう」と話されました。
講演後の質問タイムでは多数の手が挙がりましたが、質問者に語りかけながら丁寧に答えて下さる姿に、一保護者として「そういえば最近、自分の子供としっかり向き合って話をしてないなあ」と反省しました。
親の言うことより他人の助言のほうが心に響くような思春期の子どもたちにとって、幼少よりの夢を叶えて活躍し、第一線を退いた後は自らの経験を活かし後進の育成に力を注ぐ五十嵐氏の姿は、将来を考えるきっかけになったでしょうか。
また、参加された保護者の方々が我が子の将来を思い浮かべる時や、進路について助言を求められた時に今回のPTAセミナーで聞いた内容が役に立てば幸いです。
(群馬中央中学校 PTA本部副会長 桜井亜紀子)

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