第64回 日本PTA全国研究大会徳島うずしお大会に参加して

                   高崎市PTA連合会  理事 岩井  真

                              特別第二分科会

高崎市のPTA連合会に所属させて頂き、初めて日本PTAの研究大会に参加させて頂きました。
私が参加させて頂いた分科会は、全部で7つある分科会の中で、地域防災をテーマとした、「震災から学ぶ家庭・学校・地域のパートナーシップ」でした。
ここ数年多発している自然災害。私が大人になってから、阪神淡路大震災をはじめ、東日本大震災、そして最近の熊本・大分大震災など、地震だけでも多くの経験をしてきました。自分の身を守ることはもちろんのこと、家族や仲間を守るためには、どうすればよいのか?今回は東日本大震災での被災者であり、体験者である岩手県教育委員会の箱山智美氏を講師に、地域防災を支える人づくりについて、学ぶことができました。
話の中で、東日本大震災から5年経った今も、心の傷が癒されていないこと。そして、まだ多くの人が仮設住宅にて生活していること。あの時小学生だった子供が高校生になり、大人になるに従って、狭い仮設住宅の中で自分の空間を持てずに、勉強することもままならないストレスを抱えていることなど、マスコミが既に目を向けないところで、未だに震災と闘っている人たちの姿を知ることができました。
講師の箱山氏の家族は、震災前に起きた地震の時に家族会議を開き、どこに逃げるのか、逃げた先で動かずに家族を待つことなど幾つかの約束事を決めていました。その後すぐに被災されましたが、家族が約束事を守り、無事に再会できたことに、感動を覚えました。話の中で印象的だったのは、地震はいつ、どこで起こるかは分からない。でも、地震が起こるとどんな危険があるのか。どう行動すれば良いのかは、過去の教訓で分かっているはずだということです。そのためにも災害によって起こる周りの状況を把握し、意識しておくことが大事であり、生き残る術である事を私たちに伝えてくれました。将来のある子供たちのために、私たちは地域・学校・家庭がそれぞれの役割をきちんと認識し、生き抜くこと・思いやること・助け合うことを子供達に伝えなければいけないのだと。
これから起こると言われている、南海トラフ地震をはじめ、首都直下型地震などに備え、講演で聞いたことを無駄にはせず、できることを実行していきたいと思いました。

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