さまざまな暴力
暴力と聞くと「殴る」「蹴る」といったことを思い浮かべがちですが、実はもっと幅広いものを指します。いじめや体罰、性暴力、虐待。その虐待には、身体的虐待・性的虐待・心理的虐待・ネグレクトの4つがあります。 夫婦喧嘩や「本当に馬鹿だね」「どうしてこんなこともできないの」――大人にとってはつい口から出てしまう言葉でも、子どもにとっては深く傷つき、暴力になってしまうことがあるのです。
また、身体的な暴力や性暴力については、思い出したくなかったり、すぐに話せなかったりすることもあります。だからこそ、大人は「今話したくなかったら話さなくてもいい」「話したくなったらいつでも聴くからね」という姿勢で待つことが大切です。子どもが安心できる環境をつくり、言葉になるまで寄り添い続けること――それが大人にできる大事な支え方なのです。
「安心・自信・自由」を育む
CAPが伝えるキーワードは「安心・自信・自由」。
『安心があるから自信が生まれ、自分の自由を選び取れる。その考え方を知ることで、子どももおとなもエンパワーメント(※)されます。私たちは、群馬のすべての子どもたちにCAPを届けたいのです。』
親だからすべてを背負うのではなく、信頼できる大人に相談することも大切だと宮下さんは語ります。
『おとなもまた“あなたは大切な人”と言われる存在であることを忘れずに。自分を大切にするおとなが、子どもを大切にできるのだと思います。』
※エンパワーメントとは 子どもが「自分は大切な存在だ」「困ったときは助けを求めていい」と思えるように力を取り戻すこと。 また、大人にとっても「私も大丈夫」と安心して子どもを支えられるようになることです。 CAPでは、この“エンパワーメント”を大切にしています。
お話をうかがって
宮下さんの言葉には、子どもへのまなざしと同じくらい、保護者や先生方への深い励ましが込められていました。 「ひとり一人が、同じように権利があって、奪っても奪われてもいけないものだということを知るのが本当に大事」という言葉は、「あなたも大切な存在なんですよ」と私たち大人に語りかけているように響きます。
子育てや日々の教育現場では、思うようにできなくて落ち込むこともあるし、不安でいっぱいになる夜もあります。 でも、「頑張っていない人なんていない」という言葉の通り、みんなそれぞれの形で一生懸命に向き合っています。 だからこそ、「私も大丈夫かもしれない」と思える瞬間が必要なのではないでしょうか。 そんなとき、CAPがそっと背中を押してくれるはずです。
聞き手 令和7年度高崎市PTA連合会 情報委員会
取 材 2025年8月29日

